EC2

EC2の概要

数分で利用可能となる従量課金で利用可能な仮想サーバー

・起動、ノード追加、削除、マシンスペック変更が数分で可能 ・汎用的なIntelアーキテクチャを採用 ・管理者権限で利用可能 ・WindowsLinuxなどのほとんどのOSをサポート ・OSまでは提供されているタイプを選択することで自動設定され、OSより上のレイヤーを自由に利用可能 ・独自のAmazon Machine ImageにOS設定を作成し、保存して再利用が可能

EC2とは

利用する単位をインスタンスと呼び、任意のAZにインスタンスを立ち上げてサーバーとして利用する

①利用するAMIイメージ(OSセッティング)を選択 ②インスタンスタイプを選択 ③ストレージを選択 ④セキュリティグループを選択 ⑤SSHキーペアを設定

AMIイメージ

OSセッティング方式を選択すること

リサーブドインスタンス

利用期間を長期指定して利用する形式で、オンデマンドに比較して最大75%割安になる

スポットインスタンス

予備のコンピューティング容量を、オンデマンドインスタンスに比べて割引(最大90%引き)で利用できるEC2インスタンス

・予備用を入札式で利用するためとても安い(最大90%引き) ・起動に通常よりも少し時間がかかる ・予備用のため途中で削除される可能性がある  →一時的な拡張などの用途で利用

Saving Plan

1〜3年の期間に一定の使用量を守ることによりAmazon EC2コストを削減する

リザーブインスタンスと同様に、1年または3年の期間に特定の量の処理能力(USD/時間で測定)を使用する契約を結ぶことで適用される割引契約 ・AWSコンピューティング使用料金を最大72%節約できる ・Amazon EC2AWS Fargate、AWS Lambdaに適用可能

キャパシティーの予約

特定のアベイラビリティーゾーンのEC2インスタンスに対して任意の期間キャパシティーを予約する

物理対応可能なインスタンス

物理サーバーにインスタンスを起動して制御が可能なタイプのインスタンス

・ハードウェア専有インスタンス  専用HWのVPCで実行されるEC2インスタンス  ホストHWにレベルで、他のAWSアカウントに属するインスタンスから物理的に分離する  同じAWSアカウントのインスタンスとはHWを共有する可能性がある

・Dedicated Host  EC2インスタンス容量を完全に利用できる物理サーバー

・Bare Metal  アプリケーションが基盤となるサーバーのプロセッサーとメモリーに直接アクセス可能なインスタンス  AWSの各種サービスとの連携が可能でOSが直接下層のハードウェアにアクセス権限

ストレージ

EC2で直接利用するストレージは不可分なインスタンスストアと自分で設定するEBSの2つ

インスタンスストア  ・ホストコンピュータに内蔵されたディスクでEC2と不可分のブロックレベルの物理ストレージ  ・EC2の一時的なデータが保持され、EC2の停止、終了と共にクリアされる

Elastic Block Store(EBS)  ・ネットワークで接続されたブロックレベルのストレージでEC2とは独立して管理される  ・EC2をTerminateしてもEBSは保持可能で、SnapshotをS3に保持可能  ・別途EBS料金が必要

セキュリティグループ

インスタンスへのトラフィックのアクセス可否を設定するファイアーウォール機能を提供

キーペア

キーペアを利用して自身がダウンロードした秘密鍵とマッチした公開鍵を有するインスタンスにアクセスする

EC2のバックアップ

EC2インスタンスは定期的にバックアップすることが重要

・定期的にバックアップを取る ・定期的にリカバリプロセスを確認する ・複数のAZに重要なアプリケーションをデプロイすること ・ファイルオーバー対応を準備すること ・イベントをモニタリングして対応できるようにすること ・インスタンス起動時に動的IPアドレス処理の設定を行うこと

EBSの概要

EC2にアタッチされるブロックレベルのストレージサービス

◾️基本 ・OSやアプリケーション、データの置き場所など様々な用途で利用される ・実態はネットワーク接続型ストレージ ・99.999%の可用性 ・サイズは1GB〜16TB ・サイズと利用期間で課金

◾️特徴 ・ボリュームデータはAZ内で複数のHWにデフォルトでレプリケートされており、冗長化不要 ・セキュリティグループによる通信制御対象外であり、全ポートを閉じてもEBSは利用可能 ・データは永続的に保存 ・EC2インスタンスは他のAZ内のEBSにはアクセスできない ・EC2インスタンスに複数のEBSを接続することはできるが、EBSを複数のインスタンスで共有することはできない ・同じAZ内のインスタンスに付け替えできる

Snapshot

EBSはスナップショットを利用してバックアップを取得する

◾️特徴 ・Snapshotでバックアップ ・SnapshotからのEBSを復元する際は別AZにも可能 ・SnapshotはS3に保存される ・Snapshotの2世代目以降は増分データを保存する増分バックアップとなる(1世代目を削除しても復元は可能) ・Snapshot作成時にブロックレベルで圧縮して保管するため、圧縮後の容量に対して課金が行われる

スナップショットはリージョン間をまたいで利用可能 Snapshot作成時はデータ整合性を保つため静止点の設定を推奨

◾️Snapshot作成時はデータ整合性を保つため静止点の設定を推奨 ・ソフトウェアの機能を利用 ・ファイルシステムの機能を利用 ・バックアップソフトウェアの機能を利用 ・アプリケーションの停止 ・ファイルシステムのアンマウントなど

◾️保存期間や世代数は無制限 ◾️世代管理が必要な場合はAWS CLIAPI等で自動化する

スナップショットとAMI Amazon Machine ImageはOS設定のイメージであり、Snapshotはストレージのバックアップとなる

◾️AMI ・ECインスタンスのOS設定などをイメージとして保持して新規インスタンス設定に転用するもの

◾️Snapshot ・ストレージ / EBSのその時点の断面のバックアップとして保持するもの ・ストレージの復元や複製に利用

EBSのボリュームタイプ

ユースケースに応じて性能やコストが異なる5種類のボリュームタイプから選択

◾️SSD ・汎用SSD  →仮想デスクトップ  →低レイテンシーを要求するアプリ  →小〜中規模のデータベース  →開発環境

・プロビジョンドIOPS  →高いI/O性能に依存するNoSQLやアプリ  →10,000IOPSや160MB / s超のワークロード  →大規模DB

◾️HDD ・スループット最適化HDD  →ビックデータ処理  →DWH  →大規模なETL処理やログ分析

・コールドHDD  →ログデータなどアクセス頻度が低いデータ  →バックアップやアーカイブ

◾️マグネティック(Magnetic)  →旧世代のボリュームで基本利用しない  →データへのアクセス頻度が低いロークロード

インスタンスストア

EC2が利用するのはインスタンスストアとEBSの2タイプのストレージ

◾️インスタンスストア ・ホストコンピュータに内蔵されたディスクでEC2と不可分のブロックレベルの物理ストレージ ・EC2の一時的なデータが保持され、EC2の停止、終了とともにデータがクリアされる ・無料

◾️Elastic Block Store(EBS) ・ネットワークで接続されたブロックレベルのストレージでEC2とは独立管理 ・EC2で終了してもEBSデータは保持可能 ・SnapshotをS3に保持可能 ・別途EBS料金が必要